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【保存版】タグで見分けるヴィンテージ年代判別ガイド

【保存版】タグで見分けるヴィンテージ年代判別ガイド

著者阿部海瑠

公開日2026.04.02

更新日2026.04.08

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「マイナーブランドはネット上にタグの年代が載ってなくて年代がわからない。」

「タグには年代別に特徴があるって聞いたけど、いったいどんな特徴があるの?」

インターネット上に情報が一切載っていないようなマイナーなブランドタグのつくアイテムに出会う機会は、古着を触れば触るほど、どんどん増えていきます。せっかく古着を買って、その古着がいつ作られたどんなものか調べようと思ったのに、いざ調べてみると全く情報がないなんてことは古着の世界では非常に多いです。

ヴィンテージアイテムの年代判別において、「タグ」は最も信頼できる判断材料のひとつとなります。しかしながら、年代・アイテム種別・用途によってタグの仕様は大きく異なります。

著者情報

KAIRU

古着屋ROIオーナー

ヴィンテージ古着の魅力に惹かれ、古着のバイヤーの道へ。現在はオンラインストア「古着屋ROI」のオーナーとして、レギュラー古着からヴィンテージまで幅広い視点でアイテムをセレクトしている。好きなブランドは RRL と Polo Ralph Lauren。

本記事では、筆者である古着屋ROIが長年古着を触ってきた経験を元に、30年代から90年代までのタグの特徴を実例をもとに年代別で整理していきます。この記事を読めば、インターネット上に情報が載っていないマイナーなブランドの年代も、タグの特徴から大まかに年代を絞り込めるようになります。

長年、古着を触ってきた私の年代判別の知識を濃縮しました。タグの特徴から古着の年代を判別できるようになりたい人は是非読んでみてください。

1. 事前知識

同じ年代でもタグは同じではない

まず大前提として覚えておきたいのが、同じ年代でも、アイテム(ジャケット・シャツ・Tシャツ・スウェット等)によって使われるタグは異なるという点。

例えば1940年代でも、以下のようにデザイン・情報量・素材感はまったく違います。

  • ジャケットのタグ
  • シャツのタグ
  • スウェットのタグ

タグは「年代を決める絶対的な証拠」ではなく、「他の要素と組み合わせて見るための重要なヒント」として扱うのが基本です。

2. 年代判別

1930sの特徴

1930年代のタグは、文字のみで非常にシンプルながら細部までこだわられた構成が主流。装飾は最小限ながら、フォントや文字配置には独特の緊張感があり、簡素でありながらも凝ったデザインが多いのが特徴です。

1940sの特徴

1940s前半のヴィンテージタグ

1940s前半の特徴のひとつが、動物がデザインされたタグ。細部までこだわられているのも特徴で、特に40s前半は30sに近い雰囲気を残したタグが多い。

1940sヴィンテージタグ 多色刺繍 1940sヴィンテージタグ 作り込まれたデザイン

1940年代に入ると、多色刺繍・細部まで作り込まれたデザインなど、視覚的に強いタグが増えてくる。またこの時代は、レジスターマーク(®)が付かない・表記情報が比較的少ないという点も大きな特徴です。

1950sの特徴

1950sヴィンテージタグ 1950sヴィンテージタグ

50年代になると、タグのデザインは徐々に簡素化し、刺繍は残しつつも主張は控えめに。「手間はかかっているが、全体は落ち着いた印象」のタグが増えてきます。

1950sヴィンテージタグ レジスターマーク

1950年代に入ると、レジスターマーク(®)が付き始める。ただし50年代でも付かないものは多く、「®がない=40s以前」とは限りません。あくまで「ある場合は50s以降の可能性が高い」という判断材料のひとつとして扱いましょう。

W.P.L NO. と RN

  • W.P.L NO.:1941年〜1959年に使用。ウール製品に付く商標番号。
  • RN(Registered Number):1952年以降に導入。ブランド・メーカー管理番号。
RNナンバー表記のタグ

RNナンバーを検索することで、ブランド表記がない・無地・簡素なタグであっても、製造元を特定できるケースがある。例えばブランド名が書かれていないスウェットでも、RNを調べることで【RN14179】のTULTEX社製と判別できます。

1960sの特徴

1960sヴィンテージタグ

1960年代に入ると、プリントタグが増え始め、Made in USA 表記が登場し、生産国表記が見られるようになる。タグ単体でも、年代をある程度絞り込みやすくなる時代です。

1960sサブタグ

メインタグの横・襟裏や脇などに小さなサブタグが付く個体も増えてくる。このサブタグには素材・洗濯表記・生産国などが記載され、情報量が一気に増えるのが特徴です。

1970sの特徴

1970sヴィンテージタグ トライアングルタグ 1970sヴィンテージタグ

1970年代に入ると、三角タグ(トライアングルタグ)・大量生産向けデザインが増え始める。化学繊維(ポリエステル・アクリル)の増加や縫製の簡素化など、効率重視の生産体制へ大きくシフトします。

1970sヴィンテージタグ RN素材表記まとめ

70年代中盤以降は、RN・素材・洗濯表記が1枚にまとめられたタグが主流に。アメリカ国内生産から香港中心の海外生産へと移行し、70年代後半からは韓国製・台湾製という流れも顕著になります。

ユニオンチケット

ユニオンチケット

ユニオンチケットとは、アメリカの労働組合(ユニオン)を示すタグ。1970年代頃まで、ポケット内側など目立たない位置に付けられ、アメリカ国内生産の証拠のひとつとなります。年代判別において信頼度の高い補足ディテールです。

1980sの特徴

70s後半〜80sにかけて、薄手・縦長・ぺらっとしたタグも多く見られる。このタイプは70sと80sの境目を見極めるヒントになります。

1980sヴィンテージタグ

1980年代に入ると、素材表記の義務化・1枚タグに全情報を記載するスタイルが基本になる。製造国・素材・洗濯表記・サイズが1枚に集約され、タグは刺繍よりプリント中心へと移行します。

1990sの特徴

1990年代に入ると、サイドに刺繍タグ・ブランドロゴを前面に出したデザインが主流に。

1990sヴィンテージタグ

USA製が一般的に多く見られるのは90年代中盤頃まで。90年代後半以降は工場がアジア圏へ本格移転し、USA製表記の有無は90s前後を判断する重要なポイントとなります。

まとめ

タグは「点」ではなく「線」で見る——タグは非常に有力な判断材料ですが、単体で年代を断定するのは危険です。以下の要素を複合的に見ることで、年代判別の精度は大きく上がります。

  • デザイン
  • 表記内容
  • 素材
  • 縫製
  • RN / WPL
  • ユニオンチケット
  • アイテム種別

タグが読めるようになると、ヴィンテージは一段階、深く面白くなる。この記事でまとめた特徴をしっかりと覚えていれば、古着屋やリサイクルショップでネット上に情報がないブランドの服と出会っても、大まかな年代を特定することができます。

今回まとめた特徴を理解した上で様々な古着を触り、年代判別を繰り返していくと、どんどん感覚的・直感的に古着の年代がわかるようになっていくかと思います。インターネット上での情報収集はもちろん、古着屋に足を運び、古着を着て、触って、どんどん新たな知識を身につけていきましょう。

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